Windows XP SP2以降より、インターネット上からダウンロードしたファイルに対し「特殊なフラグ」が付けられるようになりました。この情報はNTFSのファイルシステムの仕組みを利用したフラグとなります。詳細は@IT:XP SP2のZoneIdとは?とご参照下さい。
※ダウンロードに用いるソフトやその設定により、「特殊なフラグ」は付けられないこともあります。
このフラグが付けられた場合、エクスプローラ経由での実行(exeファイルを開く場合や、関連付けで開く場合も含む)、Windows付属のヘルプビュアーでの閲覧など、様々なシーンで操作制限が付くことになります。
ここで注意すべきは、インターネット上からzipファイルをダウンロードした場合の、その展開方法です。Windows XP以降では、OS自身にzipファイルの展開機能が付くようになりましたが、このOS自身のzipファイルの展開機能を使った場合、展開した先のファイルにも、この「特殊なフラグ」が引き継がれてしまうという問題があります。
この場合、例えば、フリーソフトをダウンロードしたzipファイルを展開したとして、そのexeファイルを実行する度に上に書いたような警告ダイアログが出ることになりますし、chmファイルの場合、閲覧・印刷などの様々なシーンにて、下記のような表示が出てきてしまうことになります。これはWindowsの最近のバージョンでのヘルプビュアーの制限となります。
この問題を回避する方法は2つです。
なお、Windows XP SP2のころは、エクスプローラによるZIPフォルダ内のファイルをドラッグ&ドロップするだけでは、「特殊なフラグ」は引き継がれなかったようですが、Windows 7のエクスプローラーでは引き継がれるようになってしまっているようなので注意が必要です。